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ほいくの窓 NO120 現代人の心のいやし [ 〜求められるスピリチュアルケア〜 園長 牧田 稔
「現代人の心のいやしY」で取り上げた賀来周一先生(キリスト教カウンセリングセンター相談所長、元ルーテル学院大学教授・牧師)から、「聖書におけるスピリチュアリテイー・スピリチュアルケア」という著書をいただいた。賀来先生は、私が子どもの時の教会学校の先生でした。 今回、頂戴した著書の中で、死に臨む人がどのような問いを持つのか、医療現場のホスピスだけにとどまらず、牧会現場、福祉現場、最期の時を在宅で迎えたいと願う家族のケアをする現場においても考慮されなければならないと指摘されます。 「死が残す問い」には、この世的な心配ごと(死後の葬儀や墓の問題、後継者に残す遺産や家族関係の問題、生前解決できなかったこと等)に加えて、危機的・実存的な問いが、死に際して、「こんな状況になったら生きていても仕方がない」、「何故私はこんな病気になったのか」、「これから先自分はどうなるのか」、「私の人生はこれで良かったのか」等の問いが、本人のみならず死の看取り現場の家族にも問われてきます。これらの問いは、スピリチュアルペインと言われるもので、WHO(世界保健機関)は、終末期患者の身体的痛みに対する医療的ケアとスピリチュアルペインに対するスピリチュアルケアが必要だと主張しているようです。そして、「人間の生き死に」の瀬戸際に、誰もが経験する問いであると言います。ここでは、成熟した宗教性が求められます。 スピリチュアルペインは、終末期患者だけでなく、予期せぬ出来事の阪神大震災や東日本大震災の被災者、思いがけない事故、自分の責任でもない重度の身体的・精神的・知的障害を負った人、色々な重大な喪失体験をした人、高齢で認知能力を奪われた人等、本人だけでなく家族の人生の危機に際し、実存的な問いとして、スピリチュアルペインを抱える可能性があると指摘されています。 危機的・実存的な問いとして賀來先生は、3つのカテゴリーに分けておられます。
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存在論的問いとは「なぜ存在するのか」と存在の理由を根源的に問う問いです。
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目的論的問い
B不条理の問い そして、スピリチュアルペインに対するケアは、存在の肯定と安心感の付与、究極の世界に委ねる決断、カウンセリングの基本の受容・共感・傾聴を心にとめて「共にいる」ことが重要だといわれます。 (2012年2月1日)
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